
音声ガイドナビゲーターは
杏さん
本展の音声ガイドナビゲーターに、俳優の杏さんが決定しました!ムーミンを愛し、表現者として多方面で挑戦を続けている杏さんが、自由を追い求めたトーベの生涯や魅力あふれる「ムーミン」シリーズの世界をご案内します。

©Junko Tamaki(t.cube)
杏 Profile
2001 年デビュー。その後、雑誌、映画、ドラマなどで幅広く活躍。 主な出演作品に NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、NTV「花咲舞が黙ってない」シリーズ、CX「競争の番人」、映画「キングダム 運命の炎」、「私たちの声」、「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」、「窓ぎわのトットちゃん」(声の出演)、「かくしごと」などがある。2022 年に国連 WFP 親善大使に就任し、同年日本とフランスで二拠点生活をスタート。2026年放送予定の日本×フィンランド共同製作ドラマ WOWOW「BLOOD & SWEAT」にて主演を務める。
Sample Voice
収録後インタビュー
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音声ガイド収録を終えて、今のご感想を教えてください
2024年秋に、ヘルシンキ市立美術館(HAM)で開催された「トーベ・ヤンソン-パラダイス」展を観ました。今回、同展で展示されていたものの一部が紹介されるということで、新しい解説や自分の音声ガイドとともに観られるのがすごく楽しみですし、皆さまにも楽しんでいただければと思っています。
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キャラクターの台詞を表現するにあたって、意識したことはありますか?
あくまで音声ガイドなので、あまり演じすぎないようにしようと思いました。さらっと語りつつ、このキャラクターならこういう風に話すかな、とちょっと変化をつけるように意識しました。
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ガイドで紹介した中で、印象に残った言葉はありますか?
「でも、ほんとうでも ほんとうでなくっても、そんなの どっちだって いいことなのです。……よね?」
『ムーミン谷へのふしぎな旅』に出てくる言葉です。なんだか、とても素敵な考え方だなと思いました。 -
ガイドで紹介した中で、特に気になった作品や観てみたいエリアはありますか?
私は、下書きや、発表するつもりで描かれていない習作のようなものがすごく好きなので、トーベさんのラフなスケッチなどが観たいなと思いました。
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「ムーミン」小説の中で、気になったお話や読んでみたいと思った話はありますか?
『ムーミンパパ海へいく』です。初めてフィンランドを訪れたときに、このお話のモデルになったといわれるソーダシャールという孤島に撮影で行きました。灯台だけがぽつんと建っているような孤独感を感じる場所で、例えば、船が帰ってしまって自分ひとりだけになったらどんな気持ちになるんだろう……そういうことをいつか経験してみたいと思っていました。そんなことを思い出しながら読んでみたいですね。
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トーベ・ヤンソンについてどのように思われましたか?
すごく強い女性だなと思いました。当時は今よりも少し閉鎖的、保守的な考え方が多かった時代だったのではないかと思いますが、そういう時代背景や社会情勢にも思うところがある方だったのかなと感じます。それが、作品にも反映されていますよね。また、写真で見たトーベさんが、お口をすごく大きく開けて笑っていたのが印象的でした。強さを秘めつつ無邪気に笑うようなお人だったのかなと想像しています。
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「ムーミン」以外の作品について、どのように思われましたか?
「フェアリーテイル・パノラマ」は、ヘルシンキの「トーベ・ヤンソン-パラダイス」展で観て「おお!」と思ったのを覚えています。「ムーミン」作品の中に人間らしい人間が描かれていることはあまりないと思うので、この作品のように人間が写実的に描かれていると、また「ムーミン」シリーズとはトーンが変わって素敵だなと感じました。
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フィンランド滞在中にタンペレにあるムーミン美術館を訪問された際のご感想を教えてください
挿絵やスケッチはとてもコンパクトで、すごく可愛いサイズで描かれているのが印象的でした。トーベさんが机の上でちょっとずつ、ちょっとずつ描いていたのかなと想像が膨らみました。
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杏さんはいつからムーミンが好きになりましたか?好きになったきっかけを教えてください
最初のきっかけは、もう覚えていないくらい前かもしれません。日本って、世界中でフィンランドに次ぐといえるほどムーミンが浸透しているので、たとえばアニメや小説を読んだことがなくても、ムーミンというキャラクター自体を知らない人はほとんどいないと思うんです。私もそうで、子どもの頃から自然と知っていて、気が付いたらムーミンのことが好きになっていました。
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最後にご来場されるみなさまへのメッセージをお願いします
今回の「トーベとムーミン展」は、トーベさんが実際に描いた絵が多く展示されます。本やグッズなど、メディアに展開された後のものとしてムーミンに触れる機会が多い日本の私たちにとって、描かれたそのものの原画を観られる機会はとても貴重ですよね。ささっと流れるような筆致で描かれたムーミンたちの絵、あるいや油彩で丁寧に描かれた色彩など、そういった魅力を直(じか)に観ることができますので、是非じっくり味わっていただければと思います。
音声ガイド概要
音声ガイドは、【会場レンタル】/【アプリ配信】でご提供します。
収録時間:約30分
ガイド制作:(株)アコースティガイド・ジャパン
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会場レンタル版
展覧会会場入口にて、専用ガイド機を気軽にレンタル!
貸出料金:お一人様1台650円(税込) -
アプリ配信版(iOS/Android)
「聴く美術」販売価格:700円(税込)
配信期間:2025年7月16日配信開始
※配信終了日未定

杏さんコメント
フィンランドの空や木々を見て、トーベもきっとこんな景色を見ていたんだな、と想像しました。ムーミンはもちろん、そのほかの様々な作品に、フィンランドの自然と彼女の生き様が詰まっているのかなと感じました。今回音声ガイドナビゲーターとして、みなさまとトーベの世界をともに体験できるのを楽しみにしております。